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 戦国期の銃火器(火縄式前装銃)  
         
         
   
         
 火縄銃(マッチロックガン)は1543年(天文12年)種子島に漂着したポルトガル人によって伝来したと言う話は有名です、前から弾丸と火薬を詰める前装式の小銃で大凡6mmの弾丸を装てんするタイプが標準的なものです、火縄銃は広くヨーロッパから東南アジア、中国で使用され日本国内に伝来した時にはユーラシア一帯に広まっていました、射程距離は300m程で実戦では50m以内が有効とされています、前装式の小銃の為一発目の発射の後に次の弾丸を装てんするのに15秒前後の時間を要し戦闘時の単独使用には不向きとされ複数の人数で使用する戦術がとられていました。  

 
         
 初期の火縄銃  
         
 種子島に伝来した火縄銃はヨーロッパ式の火縄銃で引き金などは無くゲキテツ後部のフックを指で持ち上げた状態で火縄を固定し指を放して薬皿に発火させ発砲する方式でした、この方式だと間違ってゲキテツを落として暴発する危険性がありました。  
   
 (ヨーロッパ式の火縄銃、      国内で改造された火縄銃、)  
         
 その後国内で板バネのはね上がる力を利用してゲキテツを薬皿に落とすタイプの銃が登場します、引き金も取り付けられそれを引く事により発砲が可能となりました、ヨーロッパでは17世紀にフリントロック型の銃(火打石で発火するタイプ)が登場するまで長く上記フック型の方式が使われていたのでこの時点では日本国内の銃が優れていたと言えるでしょう。  

 
         
 発射方法  
         
 火縄式前装銃の発射までの工程はまず火縄にあらかじめ点火しておいて銃口から火薬入れ突き固め銃弾を込めてその後に紙などを詰めて銃弾が落ちないように押さえます。  
   
 次にゲキテツを引き上げます、引き上げるとロックが掛かり不用意にゲキテツが薬皿に落ちないようになります、薬皿に発火用の火薬を入れ点火済みの火縄をゲキテツに固定します。  
   
 発射は引き金を引く事によりロックが解除され板バネがはね上がり火縄を固定したゲキテツが薬皿に落ちて点火、発砲されます。  

 
         
 火縄銃の威力と精度  
         
 この火縄銃の威力と精度はどの程度であったのでしょう?大凡5mの距離から厚さ1cmの木の板を5枚貫通できたと云われこれは現在の2口径のピストルに相当する威力で中世ヨーロッパの騎士が身に纏っていた重装備の甲冑も容易く貫通する事ができます、命中精度は50m先の標的に対して半径30cm程反れたとされ飛距離が長い場合には弓矢の方が命中率が高かったのです、それにより当初弓、鉄砲は条件に応じて使い分けられていました。  

 
         
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